LIVE REPORT

“ロックの聖地” 幕張メッセで新たなロックフェス
「ロック アンセム」が堂々開幕!

2025年 4 月 5 日・6 日の 2 日間、幕張メッセ 9〜11 ホールにて、新たなロックフェス ティバル「ロックアンセム - BY ROCK LOVERS, FOR ROCK LOVERS -」が開催され た。ロックを愛する人たちによる、ロックを愛する人たちのためのロックフェス。プロデ ューサーを務めるのは、ロックを愛してやまない男・三浦ジュン(テレビ朝日)。 「純度 100%のロックフェスを作りたい」という強い想いからこのイベントは立ち上がっ た。近年ロックフェスには、ボーイズグループやK-POPグループなども出演すること が多い中、このイベントの出演者はロックバンドのみ。会場にはロック界のレジェンド 的存在 The Clash と RAMONES の名曲から取った 2 つのステージ、WHITE RIOT STAGE と BLITZKRIEG BOP STAGE が横並びで設置され、全 26 組のアーティスト が 2 日間に渡って出演したが、タイムテーブルの被りは一切なく、すべてのバンドの ステージを観ることができた。つまり休むヒマなく 1 日中ロックを楽しめる超ストロング スタイルなロックフェス!ジャンルも世代も越えて、“ロック”という共通言語を持つ 人々が、ただ音を浴び、拳を上げ、心を震わせるための場所、それが「ロックアンセ ム」だ。

ロックの多様性と熱量が交錯した 2 日間

【Day1】には、バックドロップシンデレラ(O.A 枠)、Chevon、ヤバイ T シャツ屋さん、ハ ンブレッダーズ、四星球、THE BACK HORN、打首獄門同好会、BLUE ENCOUNT、キ ュウソネコカミ、フレデリック、レキシ、UNISON SQUARE GARDEN、そしてトリを飾った go!go!vanillas が登場。 【Day2】には、ビレッジマンズストア(O.A 枠)、THE BAWDIES、ハルカミライ、ORANGE RANGE、ストレイテナー、ゲスの極み乙女、ACIDMAN、サンボマスター、氣志團、ザ・ クロマニヨンズ、ROTTENGRAFFTY、東京スカパラダイスオーケストラ、10-FEET とい う、ジャンルを超えた夢のラインナップが揃った。 全出演者が全身全霊で爆音を鳴らし、観客もその一音一音を全力で受け止める。会 場には音楽を通じて生まれる一体感と熱量が渦巻き、まるで幕張メッセが巨大なライ ブハウスになったかのような錯覚を覚えるほどだったが、そんな超ストロングスタイル なフェスである反面、全国のフェスやライブハウスに足を運んだスタッフが目指したの は、アーティストと観客の両方に寄り添った「アーティストファースト」「お客さんファース ト」というコンセプト。

“家族で楽しめるロックフェス”の新たなかたち

本フェスはお客さんの世代に合わせた工夫が随所に光っていた。コロナ禍でフェス離 れしてしまった 30 代、40 代のロックファンが再びロックフェスやライブハウスに足を運 びたくなるキッカケを作りたく、指定席エリアやファミリーシートを設置。また、家族で遊 びに来られる施策として、キッズエリアや縁日スペースが用意され、子ども連れの家 族が楽しめる仕様に。さらに、食事や休憩ができるスペースからもステージの様子が 見えるレイアウトになっており、どこにいてもライブの熱が感じられるのが嬉しい。細 部にまでこだわり抜いたフェスは、全国のフェスを知り尽くし、音楽を誰よりも愛するス タッフの思いが伝わってきた。

「ロックって最高」を心から実感できた 2 日間

この 2 日間、世代もジャンルも越えた「ロックアンセム」が幕張メッセに鳴り響いた。そ のすべてが、ロックを愛する人々の心に深く刻まれたに違いない。オフィシャルライタ ーを依頼したソノダマンは、年間 200 本以上のライブやフェスにチケットを購入して足 を運ぶ、プロの客。一流の音楽ライターでなく、客目線で観たこの 2 日間の景色を、 彼独自の言葉と感想でまとめてくれた。

誰かの人生を変えるような 1 曲が、誰かの記憶に残るような MC が、間違いなくそこ にあった。“ロックってやっぱり最高”そう思わずにはいられない、最高純度のロックフ ェスが誕生した。